2004年12月08日

オイルマッサージ

去る11月28日(日)”座ってできるオイルマッサージ”ワークショップを行いました。本場インドのアーユルヴェーダオイルの香り・感触、体に働きかける様子を実感していただきました。

参加されたみなさま、お疲れ様です。
以下結果報告です。

アーユルヴェーダマッサージ

■インド伝承医学におけるマッサージの分類

1)オイルマッサージの強さによる分類

1.レーパ:オイルを塗る
2.サムワーハナ:油をぬって優しくなでる
3.アビヤンガ:軽擦法を中心としたマッサージ
4.マルダナ:揉ねつ法
5.パーダカータ:足で行うマッサージ
 ある高さに床と平行になるようにロープをわたし、それに掴まって足で踏む

2)使用する素材による分類

1.オイル
2.薬草の粉末と油で作ったペースト(ウドゥ・ヴァルタナ)
3.薬草のパウダー(ウドゥ・サーダナ)
4.絹などの布(ガルシャナ)

1・2は主に鎮静、滋養、浄化の効果
3・4は主に活性。皮膚温を高めて毛穴や汗腺を開き、発汗を促す。脂肪燃焼。代謝をあげる効果

■オイルマッサージの効果

体質に関係なく、健康な人が毎日全身のオイルマッサージを行うと次のような効果がある

1.体が丈夫になる
2.老廃物の排泄が促され、老化が遅延し、若返る
3.皮膚・髪・爪の乾燥を防ぎ、美しく丈夫にする。組織に栄養を与える
4.夜ぐっすり眠れるようになる
5.痛みや痙攣をしずめ、こりをほぐす

■オイルを使用することによる効果

1.組織たまった老廃物を遊離して排泄しやすくする
2.ヴァータの乱れ(冷え、乾燥、軽性)などの症状を緩和する
3.ドーシャ(組織、体の構成要素)を滋養する

■オイルマッサージの禁忌

・食欲がないとき、満腹時
・急性の炎症がある、発熱時
・極度の疲労(やるとしたらレーパもしくはサムワーハナ)
・体や関節が重だるい時
・口の中が甘く感じたり、ねばつく感じがあるとき(アーマがたまっている)
・飲酒した後、飲酒する予定がある時
・尿意、便意、強い空腹感など生理的欲求を感じている時
・生理中、妊娠中
・外傷がある、または既に油質による問題が起こっている、その他の重篤な疾患がある時

■オイルマッサージの一連の流れ

アーユルヴェーダのオイルマッサージは、前処置・中心処置・後処置より構成される。

1.前処置
体内の未消化物(アーマ)を取り除く。
トリートメントを受ける2−3日前から消化のよい食事をし、白湯を多く飲む

2.中心処置
実際のオイルマッサージ

3.後処置
・発汗
発汗を十分行うことで、体内に浸透したオイルが遊離させた老廃物を消化器系に集める
→排泄で出す

・トリートメント後の過ごし方指導

・発汗後は、冷房の風や熱風を避け、日光が直接あたらない場所でリラックスして過ごす
・昼寝×
・消化によいものを食べ、翌日気持ちよく排泄があるようにする
(冷たい物×、消化に負担がかかるもの×、アルコール×)
・大声を出したり、長時間のおしゃべりをしない
・過剰な労働や運動をしない
・長時間乗り物にのったり、TV、パソコンなど様々な刺激から遠ざかる
・怒りや悲しみなど激しい感情を引き起こす物から遠ざかる

■トリートメントの組み立て

オイルマッサージは以下の点を考慮して、使用するオイルの種類、温度、マッサージの手技、強さ、時間を組み立てる。

1.体調・症状
2.場所(問題のある身体部位、クライアントが生まれ育った場所、現在住んでいる場所、病気になった場所など)
3.時間(1日の中での時間・季節・年齢・タイミングなど)
4.体力、体格
5.皮膚の色つや
6.食事(時間、嗜好、量など)
7.生活習慣(起床・睡眠・排泄・趣味など)
8.精神力(日常生活の指示などきちんと守れるかどうか)
9.体質

■オイルマッサージが適切に行われたかどうかの判断

1.不足
改善されるべき症状が改善されない、または悪化する

2.適度
精神的にも、肉体的にも軽くなり、心地よいと感じられる
皮膚の色つやがよくなり、心身共に充実し、体力があり、体が柔軟でなめらかな感じになる

3.過度
施術前の症状に加え、鈍重感、無気力、倦怠感、痛み、めまい、吐き気、味覚異常など新たな症状が発生する

■施術者に求められる条件
アーユルヴェーダの古典『チャラカ・サンヒター』第1章1巻134節には、施術には以下の要素が求められるとある

1.油をいっぱい入れた器を運ぶ人:手先が器用、動作が安定
2.牧童:一度に多方面にわたる注意力を発揮できること
3.卵をかえす雌鶏:愛情と忍耐力

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本場インドのアーユルヴェーダオイルにご興味のある方はこちらをご覧下さい。
http://www.sattvic.jp/main/archives/000004.html
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http://www.ayurveda.jp/member/gate.cgi

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参考文献


浄化療法とアーユルヴェーダマッサージ
 アヴィナーシュ・レーレスバーシュ・ラーナデ アッバーズ・クターブ共著
 たにぐち書店


アーユルヴェーダマッサージ
 ハリシュ・ジョハリ著
 フレグランスジャーナル社
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萩島 由紀子(Yukiko Hagishima)

【プロフィール】

2001ー大手エステ勤務、アーユルヴェーダと出会う
2002−日本アーユルヴェーダスクール専門家コース・アドバンスコース卒業
2003 日本アロマコーディネーター協会認定アロマコーディネーター
2004−アーユルヴェーダ総合サイト主催
     アーユルヴェーダサロン・サトヴィック運営


【活動内容・イベント情報など】

アーユルヴェーダ総合サイト運営
アーユルヴェーダコミュニティー主催

【メッセージ・意気込み・夢など】

優秀なセラピストを育て、個々にあわせたトリートメントのできるサロンを全国に開くこと。
また、アーユルヴェーダの高いコミュニケーションノウハウを多くの方へ伝えることで、それぞれの分野で新しいアイディアやノウハウを生み出して頂き、社会全体が活気付けるよう手助けをすること。夢は大きいんですよね・・・みなさん、よろしくお願いします。

Posted by sattvic at 2004年12月08日 07:32 | トラックバック